- 飲食店のアルバイトに興味がある。
- でも飲食店のバイトってきついイメージも…
- 実際に働いた人の本音を聞きたい!
学生やフリーターなど、多くの人が選ぶ飲食店のアルバイト。
でも飲食バイトってきついからとすぐ辞めちゃう人もチラホラいます。
私はホール歴3年と厨房歴3年ですが、確かに誰にでもできる仕事ではありません。
すぐ辞める学生の女の子もいたし、楽しいって働き続けるオジサンもいます。
あなたは飲食店で楽しく働けるのか?
ホールと厨房。それぞれの仕事で何がきついかを正直に伝えるので、あなた自身が合いそうかを確かめてください。
飲食店のバイトできつい瞬間【ホールスタッフ編】
ではまずホールでアルバイトをしていくうえで大変なことを挙げていきます。
ホールでの主な仕事内容は以下のとおり。
- 開店の準備
- オーダーを聞く
- 料理の盛り付け・配膳
- レジでの会計
- テーブルの皿を片付ける
- お客の呼び込み
- 満席時の行列の対応
- お客の質問への応答(メニューや料理のことが多い)
これらの仕事をこなす中で、「キツイな」と思ったのが次の3つです。
① 最初はメニュー名や言葉遣いが覚えられない!最初はついていけない
働き初めてから、ほぼ全員に当てはまる最初の壁が「知識がないこと」です。
- メニューの名前と値段
- セットで何がつくか?
- 期間限定のメニュー
いくら事前に暗記しようとしても、それをお客さんと会話しながら引き出せるかは別の話。
学校のテストじゃないので、接客をしながら記憶をたどるのは慣れが必要でした。
特にお客からの質問に答えられるまでには時間がかかりますね。
「◯◯アレルギーだけど大丈夫?この料理はどんなものなの?」
こういった新人では答えづらい質問は、一つ一つ厨房に聞いたり、社員さんに聞きに行きます。
ただどんな質問でも聞きに行ってると、ドンドン仕事がたまるし焦る気持ちもつのる。
時間がたてば慣れて対応できるようになるし、そんな自分に自信もつくようになります。
ただそれまでの間は上手く対応できない自分にイライラしちゃうこともありました。
② ホールスタッフは立ち仕事がきつい!向き不向きがハッキリする
ホールでの仕事中は、基本的にずっと立ってます。
これって今までなかなか経験がなかったことなんですね。
片足に体重かけてるとお客さんが見たら失礼な姿勢になるので、両足で立つ。
そしてお客が多い時間帯はお店中をずーっと歩くことになる。
このように自分のペースで歩くことができないので足に疲労は溜まりやすいです。
私の場合は、足のスネの横の筋肉がピクピクしたり、スリッパを履き続けるので足の裏が固くなりました。
持久走は得意なんですが、使う筋肉がぜんぜん違うのでシンドイですよ~。
慣れるまではバイトの日はお風呂でスネと足裏をマッサージするのが習慣でしたね。
③ お酒の入った客やクレーマー対応が精神的にきつい!
①の知識不足と②足の疲れは働き始めた段階でキツイことでした。
最後はクレーマーへの対処。これがホールの仕事で一番キツイことですね。
もちろんクレームは従業員のミスから生まれるものが多く、お店側に責任があることケースがほとんど。
とくにお店が混み始めると忙しくてミスが伝染して、クレームも増える傾向にありました。
こういった場合は仕方ないですし、私たちが心から謝れば、相手も許してくださいます。
ただ最初から文句言うつもりがあるような、機嫌が悪い人がいるのも事実。
特に私のお店では、お酒が入ってる客や、年配で一人でお店にくる客に横柄な態度をとる人に多いですね。
「そんなこと言われたって」と心の中でツッコミながら、形だけ頭を下げて謝ることもありました。
めったにありませんが、こういうことがチラホラあると、働くモチベーションが下がっちゃうんですよね。
【個人差あり】人手不足やピーク時に出勤できないなら飲食バイトはやめとけ
先ほどの3つのキツイことは飲食店あるあるとも言えますが、人数調整については100%お店によって変わるので注意しましょう。
たとえば大企業のチェーン店なら、最初から人を多め雇ってるのでシフトの融通はききやすいです。
逆に個人の飲食店だと、急にバイトが辞めてしまうと手帳がシフトでパンパンになる。
新しいバイトの子が入ってくれるまで、希望するシフトより多く働くこともありました。
そしてこういう人数調整は店長や社員さんの危機管理によるものです。
だから最初から管理が下手なお店は選ばないほうが吉。
働く前に一度、興味がある飲食店に下見に行くといいですよ。
あえて忙しい時間帯にお客として下見をすれば、バイトの子が余裕をもって働けてるか知ることができます。
ホールスタッフのバイトはきついだけじゃない!
さんざんホールの仕事でキツイことをお話ししましたが、もちろん良いところもたくさんあります。
最大のメリットはお客さんと直接、交流することで仲良くなれること。
そもそもさっき話した方な悪質クレーマーはめったにいません。ほとんどは良い人ばかりです。
そんな人たちの「ありがとう」「おいしかったよ」「また来るね」は心にしみます。
また勘違いしているかもしれませんが、接客業は話し上手な必要はありません。
お客さんとのやりとりは99%マニュアルで完結します。
だから料理やお店の知識さえ引き出せれば、実際にコミュニケーション能力は問わないので安心を。
お客さんからのお礼や感謝をもらえると、働くモチベーションになりますし、自信にもつながりますよ。
大人と敬語で話すことに慣れれば、将来的には就職活動の面接でもスムーズに話せますしね♪
飲食店のバイトできつい瞬間【キッチンスタッフ編】
次はキッチンの仕事でキツイことをお話しします。
厨房でのアルバイトは以下の仕事が多い。
- 皿洗い
- 厨房の掃除
- トイレ掃除
- 調理・盛り付け
- 食材の買い出し(緊急時)
これらでキツかったことを3つ紹介します。
① 新人バイトはまず皿洗いから!手荒れや肌荒れがきつい
厨房のスタッフとして入ると、まず最初にやるのが皿洗いです。
チェーン店などの完全分業制でない限り、ほぼすべてのキッチンバイトが経験する仕事。
単純作業ですぐできる仕事ですが、何時間も洗剤が手についてると1週間ほどするとヒリヒリ…
だから水仕事が続く時は、ゴム手袋は必須なんですね。
個人の飲食店なら、自分で言わないと用意してもらえないこともあるので注意しましょう。
私は洗う時はゴム手袋を装着し、食器を水で洗うときは洗剤が落ちてるか素手で確認していました。
詳しくはコチラ:皿洗いバイトによる手荒れを無くす対策
② 加熱や揚げ物で厨房は暑い!火傷したら一大事
台所はスペースがゆったりしてるわけじゃありません。
忙しい時は大人数で素早く動いています。
さらに加熱調理の蒸気や揚げ料理もあると、厨房内がすぐに蒸し暑くなります。
詳しくはコチラ:キッチンの暑さ対策!厨房での体感温度を下げる方法
汗が少しでるくらいならいいけど、出汁が手にこぼれて指が火傷することも!
完全に自分のミスですが、いくら気を付けても軽いやけどは、たまにありました。
(皮膚が分厚くなってからは全然大丈夫になりますけどね。)
あと忙しいときは厨房で人に当たらないように移動しないといけません。
包丁を使っていたり、やかんをもって移動していて、ぶつかったら大変ですよね?
めったにあることではないけど、ケガのリスクはホールにはないデメリットといえます。
③ 厨房のバイトだと同じ姿勢!腰痛持ちだとうまくいかない
①皿洗いや②蒸し暑い職場は新人のころのキツイこと。
最後3つ目のキツイことは、調理補助スタッフとして長く働き続けることで出てくるリスクです。
それが膝痛や腰痛。
特に高身長など、身長と台所の高さが合ってないと注意しましょう。
身長が低いと台の上に立って調理できるけど、高身長だとかがまないと仕事ができません。
その状態で1週間に何日も働いていると、ひざや腰が痛くなるんですね。
そして腰痛は一度、痛くなってからが大変なんです。
社員さんに正直に話して仕事内容や調理場所を変えてもらえたらラッキーですが、必ず意見が通るとは限りません。
あなたが平均身長から大幅にズレていたら、共同で使う作業台が合わない可能性があります。
【個人差あり】衛生管理に抵抗がある人は使えない!人間関係は相性重視
これは誰でもキツイと感じることではありません。
大丈夫な人は全然何ともないが、どうしても無理って人もいること。
それが衛生管理と人間関係です。
衛生管理は爪や髪をまとめたり、手洗いの徹底などですね。
それにチェーン店だと定期的な検便があることも多いです。
こういう衛生管理に抵抗があると調理バイトは厳しい。
あとキッチンはホールとは違い同じ環境に箱詰めになるので、人間関係で波長が合わないと逃げ場がなく辛くなります。
一度、衝突とかしたら最悪ですね。
店長派と主任派とかにわかれて、勝手に派閥になる。
それに巻き込まれたり、空気がピリピリしてるところで働くのは苦痛でした。
こういう衛生面や人間関係もお店に下見にいって、厨房の様子をチラッと見て確認しておくと安心ですよ。
店長が横柄な対応だったり、同じ教室にいたら仲良くなりそうにないなと思う人がバイトだったら避けましょう。
キッチンスタッフのバイトはきついことばかりではない!”まかない×つまみ食い”は幸せ
ホールと同じく調理バイトでもメリットはあります。
まず働くペースが一定なことですね。
調理は待つ時間があるので、ピーク時も仕事のリズムは崩れません。
ホールのときはお客と接するので目が回るほどの忙しさですが、調理スタッフはある一定の忙しさを超えないんですね。
それにプラスして暇なときは、本当に何もしないで楽チンです。
呼び込みはホールがやるので、お客が入って注文が通るまでは何もしない時間もある。
店長から「暇だから一人は先帰っていいよ」とか言われてジャンケン大会が始まったり、料理が余ったら「もったいないから食べる?」とつまみ食いを容認されることもありました。
あと一人暮らししたときに助かったと心から思えたのが料理経験ですね。
もちろん本格的な料理は社員さんがやります。
でも、盛り付けや小皿を担当して、食材をカットできるようになっただけでも、将来の一人暮らしが楽になります。
「もし料理が全くできないまま一人暮らししてたら、毎食のように外食して金欠だったような」というのが正直な感想。
友達を呼んだ時も「当時の1品」は評判が良いし、何品か作れるというのは自立の武器になりますよ。
詳しくはコチラ:キッチンのバイト中に幸せだと感じた瞬間!
飲食店のバイトはきついが良いこともある!最初は要領悪くて当然
今回はホールと調理スタッフにわけて、キツイ仕事を私の経験を踏まえて紹介していきました。
■ ホールのキツかったことTOP3
- 接客のさいに覚えないといけないことが多い
- 立ち仕事なので足や足裏が疲れる
- クレーム対応をしなければならない
■ 厨房でキツかったことTOP3
- 皿洗いによる手荒れ
- 蒸し暑い環境で働き続けないといけない
- 同じ姿勢なので腰痛になりやすい
もちろんこれらのキツイことは、どの飲食店にも当てはまるわけではありません。
個人の飲食店だとホールもキッチンも状況に応じて交互に働くときもあるでしょう。
一方でチェーン店だと完全分担制で、ただただ単純作業をやるだけかもしれない。
このように実際に働き初めてイメージと違うとギャップに悩まないために、私は下見をオススメします。
働きたいなと思った職場にお客としていくことで、応募要項と実際の職場の違いに気づくことができますよね?
参考⇒飲食店のバイトの選び方!間違った探し方で失敗しない注意点
できれば自分が働く曜日と時間帯に合わせて数回行くのが理想です。
お客の層や込み具合も見ると、忙しすぎるバイト先を避けることもできますよ。
どんなアルバイトでも良いところと悪いところがあります。
だから実際に何か所が下見をして、あなた自身に合ったバイト先を見つけましょう。