- 初めて飲食店でバイトするから不安
- 働き始めたばかりで注意されてばっかり
- 早くみんなと同じようにテキパキ働きたい
このように飲食店で初めて働くときや、働き始めて慣れてない時期はモヤモヤすることも多いですよね。
周りはスピーディーに働いているのに、自分だけアタフタしながら働いて足を引っ張ってる気がする。
まだバイトに慣れてないから仕方がないけど、早く仕事を覚えて一人前になりたい!
そんなときのために今から『飲食店でバイトするコツ』を解説します。
必要以上に緊張しない心構えや接客のコツ、メニュー表の覚え方など、一人前になるためのバイト術についてお話しします。
- 飲食店でバイトする時の基本的な準備と心構え
- 飲食バイトでの接客のコツ
- メニュー名を早く正確に覚えるコツ
- 厨房での皿洗いや調理補助のコツ
- 配膳やレジでのお客対応のコツ
飲食店でバイトするコツ!働くときの準備や仕事の心構え
まず業務上のコツではなく、心構えや準備などについてお話しします。
必要以上に気構えたり、ビクビクしてると仕事の覚えも悪くなってしまう。
まずは新人バイトとして早く仕事に慣れるための準備について確認しましょう。
初めての飲食バイトなら仕事ができないのは当たり前!成長することを目的にする
そもそも論として働き始めてすぐは、バイト中にミスをしても構いません。
周りでバリバリ働いている先輩も社員さんも、ミスしながら仕事を覚えたはず。
バイト初日から仕事を完璧にこなす人なんていません。いたら気持ち悪いですよね。
『バイトのコツを知りたい』とわざわざ調べるあなたはきっと真面目なタイプ。
だからバイト中は失敗したことに目がいくかもしれませんが、新人のときはどうか成長したことに目を向けてください。
- 前回はできなかった、お客様への案内ができた
- 以前よりスムーズにオーダーを通すことができた
- 皿洗いのスピードが速くなった
このように成功より成長を見ることでモチベーションも上がるし、無駄に緊張することもなくなります。
一人前になるまでの心構えとしては『あなた自身の成長』を意識すると働きやすいですよ。
飲食店のバイトについていけない時期はメモ魔になる
新人バイトはミスをするもの、そして人間は忘れる生き物です。
いくら頭に叩き込もうとしても、寝て起きたらスッポリ忘れてる(笑)
だからこそバイトで重宝するのがメモ帳なんです。
電車の待ち時間などちょっとした時間に、メモ帳を見て記憶に定着させましょう。
忘れたら覚え直す。忘れたら覚え直す。これを繰り返すことでだんだんと体にしみ込んでいきます。
それにメモをとる姿勢は『あなたが真面目に働いている』と周りに伝わるアピールにもなります。
真面目に働く姿勢が伝わると、先輩たちも丁寧に教えてくれるし、ミスも優しくフォローしてくれるようになりますよ。
飲食店の接客トークやセリフは丸暗記するだけでいい!上手い人のモノマネをする
優先して覚えたいのが敬語ですね。
接客でよく使う敬語を先に覚えておくと、無駄に緊張することがなくなります。
『慣れない接客×思い出しながら敬語』って頭の中がいっぱいいっぱいになるんですよね。
良く使う敬語だけでも先に覚えておけば、接客に意識を集中することができて早く慣れることにもつながります。
これから話す仕事上のコツでも、最後によく使う敬語についてまとめておきました。
ここでは間違えやすい3つの敬語パターンを予習しておきましょう。
※間違えやすい接客するときの敬語パターン
- よろしかったでしょうか⇒よろしいでしょうか
- 了解しました⇒承知しました
- 店長はいません⇒店長はおりません
飲食店は忙しいと店内はパニック状態に!最初は忙しい時間帯は避ける
最後の準備はシフトについて。
なんとなくでも一通り働けるようになるまでは、暇な曜日や時間帯に出勤した方が楽です。
土日の夕方など忙しい時間帯は、先輩も社員さんも自分たちの仕事で手一杯。
あなたに仕事を教える時間もミスをフォローする余裕もありません。
逆にお客が少ない平日は、先輩たちに丁寧に仕事を教えてもらえるチャンス。
わからないことがあっても、先輩が暇そうにしてたら聞きに行きやすいですよね。
いまから3カ月くらいは、お客が少ない曜日や時間帯を選びましょう。
ゆっくり仕事を覚えて、一つ一つ作業を覚える段階ですので。
※バイトのコツ【準備編】
- 昨日の自分より成長することに集中
- メモを取って覚えるスピードをUPさせる
- 毎回のように使う敬語だけは先に覚える
- シフトは暇な曜日や時間帯に組む
飲食店のバイトのコツ【ホールスタッフ編】!接客の流れ
お客さんにとって、お店への第一印象は外観ですよね。
次に強い印象が、店内に入った時の雰囲気と店員さんの接客ではないでしょうか。
だから接客って、お客さんのお店への評価を決める大切なポイントなんですね。
ただ仕事の流れとしては単純作業なので安心してください。
接客の流れ
- お客さんの人数を聞く
- 喫煙席か禁煙席か聞く
- 席へ誘導する
- メニュー・お水・おしぼりを渡す
最初の接客は、これだけです。
聞くこともやることも1パターンなので、仕事自体はシンプルですね。
なので接客時のコツは、このシンプルな仕事をいかにポジティブに印象づけるか。
仕事が単純だからこそ、働き方の姿勢で良い店員さんと悪い店員さんがハッキリわかれます。
あなたもお客さんとして来店したときに、いくら料理がおいしくても店員さんの態度で印象が悪くなったことはあるかと思います。
そうならないために接客時のコツとして意識したいのが笑顔と声出し。
お客さんは店員さんへの印象を、この2つで決めています。
もしどちらかに自信がないときは、今から練習しておくと安心ですよ。
どちらも家でできるし、ちょっとコツをつかむだけで相手から見た印象も変わります。
詳しくはこちら⇒お客さんから自然に見える飲食店バイト時の笑顔の作り方
詳しくはこちら⇒大きくハッキリした声で接客ができる発声トレーニング
※接客時によく使う敬語
- 「いらっしゃいませ。」
- 「何名様でしょうか?」
- 「喫煙席と禁煙席はどちらになさいますか?」
- 「ご案内いたします。」
カフェや居酒屋のバイトは料理名が複雑!料理の名前を早く記憶するコツ
席まで案内したあとも接客の仕事が続きます。
お客さんの注文が決まったら、オーダーを聞きに行き、そのオーダーを厨房に通します。
この仕事も内容としてはシンプルですね。
まず1つ目のコツとしては、ホール全体を見渡してお客さんをちらちら見ておくこと。
来店したお客さん全員が『すいません!』と大きな声を出して店員を呼べるわけではありません。
日本人ってシャイなので、意外と大きな声で店員さんを呼べない人が多いんですよね。
そういうお客さんはキョロキョロして店員と目を合わせようとします。
なのでこちらも、そのサインを見逃さないようにして、視野を広くしておきましょう。
すぐに相手の求めてることを察知してオーダーを聞きに行けるだけで、『このお店いいな』って思ってくれますよ。
次はメニューをいかに正確に覚えるかですね。
オーダーを聞くだけなので仕事としては簡単だけど、覚えることが多いのがネック。
まず優先して覚えたいのがメニューの名前です。
お客さんはメニュー表を指さして『これください』ということが多い。
だから『かしこまりました。〇〇ですね』と料理名をパッと言って対応する必要があります。
メニュー名を覚えるコツは、上から順に覚えようとしないことです。
オーダーは明らかに人気メニューに偏ります。
だから接客力を早く身につけるには、人気メニューから覚えていった方が効率が良いですよ。
あとオーダーを取りに行くときに意外と多いのが、お客さんからの質問です。
『この料理ってピクルス入ってますか』『人参抜きとかできますか』など、個別の質問に対応しないといけません。
この時のコツは2つ。
まず初めて聞かれた質問は基本的に先輩や社員さんに聞きに行きましょう。
自分だけで判断してあとで『違う』となったら、謝罪と訂正をしなければならないからです。
次のコツはお客さんが聞いた質問をメモしておくこと。
お客さんが質問するような疑問って意外と似たパターンが多いですよね。
(特に多いのは「どんな料理ですか?」と「アレルギーがあるんですけど」と「野菜抜きできますか」です)
最初は聞かれてるたびに社員さんに聞きに行きます。
ただ何カ月も働いてると「前も同じこと聞かれたな」ということに遭遇するようになるんですね。
そのときに事前にメモをとっておくだけで、聞きに行く時間と手間を省いてスムーズに接客できるようになります。
メモ帳に代わりに覚えておいてもらうというイメージ。
質問自体が似てるので、すぐにメモを確認しなくても答えられるようになりますよ。
参考⇒飲食店バイトでメニューが覚えられない!記憶力に頼らない解決案
※オーダー時によく使う敬語
- 『ご注文はお決まりでしょうか?』
- 『ご注文を繰り返します』
- 『お飲み物は食後にお持ちしましょうか』
- 『かしこまりました』
- 『少々お待ちください』
厨房での調理補助や盛り付けなど料理を早く覚えるコツ【キッチンスタッフ編】
チェーン店などはホールとキッチンで業務を分担しています。
ただ小さい個人の飲食店だと、ホールもキッチンも両方を担当するケースがほとんど。
私も両方していたのですが、バイトを始めて一番困ったのが調理補助でした。
なぜなら私は全く料理経験がなかったから(笑)
店長は優しく教えてくれるのですが、包丁とか家庭科の授業で握ったくらい。
指を切らないか心配されるような使い方しかできず情けなくなりました。
このように料理経験が0だと、キッチンでの調理補助や盛り付け業務に悪戦苦闘するかもしれません。
そんなときのコツは体で覚えること。これに尽きます。
練習をするのに最適なのはバイト先ではなく家。
1回だけでも家で練習するだけで、包丁の使い方に慣れるので自信をもってバイトに挑めます。
例えば担当することになった仕事が野菜カットなら、YouTube動画を確認。
上手に包丁を使うコツや切り方を、動画を見ながら練習することができます。
(実家住まいなら親に教えてもらうのもあり)
盛り付けに関しては、インスタグラムや食べログを活用しましょう。
お店で教えてもらっても覚えきれなかったり、上手くできるか不安だと思います。
そんなときにあなたが働くお店の写真が載せられたインスタや食べログを見る。
するとそこには完成された料理が出てくるので、盛り付けを確認することができます。
キッチンの仕事といっても、バイトに任されるのは下準備や盛り付けくらい。
料理経験が0だと不安が大きいですが、体が覚えてくれれば接客よりもラクな仕事といえます。
だから慣れるまでの期間は、家で1度だけでも教えてもらった手順を復習しましょう。
家でゆっくり確認しながら包丁を扱うことで、次にバイト先の厨房に立つときも落ち着いて仕事ができるようになります。
詳しくはこちら⇒キッチンバイトが初めてのときの注意点
飲食店のバイトで配膳するときのコツ!”おもてなし”と時短テク
お客さんを席に誘導しオーダーを聞いて調理も完了。
あとはできた料理をお客さんの元に届けるだけですね!
料理を配膳するだけなので仕事内容は超カンタン。
ここでのコツは①歩くときはお客様優先、②客層をみて小皿を事前に準備することです。
配膳時に注意すべきは料理をこぼさないこと。
足を滑らすことはほぼありませんが、子連れのお客さんが多いお店は警戒が必要です。
子供は親の目を盗んで席を離れ、周りを見ずに走り回るのは当然。
料理を運んでいると足元を見ないので、子供と衝突することがあるかもしれません。
だからまずは子連れファミリーがいたら、子供が走り回ってないかを確認。
周りをキョロキョロ見渡しながら、小さいお子さんがいないかに注意します。
あと客層で言うと、子連れやカップルの場合は小皿をあらかじめ用意しておいても良いですね。
飲食バイトあるあるですが、料理を運んだ後で「小皿もらえますか?」とか「子供用の茶碗とスプーンもらえますか」と聞かれることって多いんですよね。
普段ならお客さんに言われてから厨房まで取りに行っても問題ありません。
ただお店が混んでて、少しでも効率よく働きたいときは、事前に準備しておいた方が時間のロスを防げます。
あと湯飲みのお茶が減ってたら、配膳時にお茶も一緒に持っていって注ぎに行くと、これも時短になります。
なによりお客に言われる前に対応すると”おもてなし”ができる良いお店という印象を持ってもらえますよね。
配膳自体はすごく簡単な仕事です。
ただ小皿や子供用のスプーン・お茶など、ほんの少しの配慮で時短にもなるしお客さんからの印象もよくなりますよ。
※配膳時によく使う敬語
- 「お待たせいたしました。」
- 「こちらが〇〇です。」
- 「お熱くなっているのでご注意ください」
- 「ご注文の品は以上でお揃いでしょうか」
- 「ごゆっくりお食事をお楽しみください」
飲食店でレジ打ちのコツや効率的な練習
接客の最後はレジでお会計をして見送ること。
この段階でのコツは全部で3つになります。
まずレジ打ちの手順を覚えないといけません。
機械に苦手意識があると、混んでる日とかは混乱してしまいがち。
レジ打ちを早く覚えるコツはやっぱりメモ帳。
基本的なレジの打ち方をメモしておくだけで、パッと忘れたときもメモを見ればすぐ思い出せます。
個人的にはレジ打ちの様子をスマホのカメラで動画撮ってもいいくらいですね。(店長の許可が出たらですけど)
細かい操作方法まで入れると、本当に打ち方って細かいので、メモが大活躍します。
あと覚えることでいうと、お客さんの『お会計』の言い方も先に覚えておくと便利。
出身地や年齢でお会計の言い方が違うのも、頭の片隅に入れておくと素早く対応できます。
私も働き始めた当初は”おあいそ”と言われて、厨房に『おあいそ1つ』とオーダーして笑われたことがありました(笑)
※お客さんの”お会計”の伝え方
- お勘定おねがい
- おあいそ
- チェック
最後は支払い方法ですね。
現金だと簡単ですが、お店によっては使える電子マネーが違ったり、期間限定で商店街の商品券があったりもします。
支払い方法については混乱するのはお客さんなので、店員側は大丈夫。
気を付けたいのは領収書の置き場所を先に聞いておくこと。
教えてもらうときも先輩が見落としがちなのですが、レジ対応してると意外と『領収書ください』と言われることが多いです。
もし教えてもらえなさそうなら『領収書って言われたらどうしたらいいですか』とあなたから聞きましょう。
領収書が置いてある場所や、領収書の書き方、お店の印鑑の場所などを教えてもらえるはずです。
(領収書が必要な場合は、社員や店長が行うお店もあります。)
※レジ対応でよく使う敬語
- 「(二人以上の場合のみ)お会計は別々になさいますか?」
- 「〇〇円でございます。」
- 「1万円お預かりいたします」
- 「〇〇円のお返しになります」
- 「ご来店ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております」
飲食店のバイトでテーブルを片付けるコツ!洗い場で皿洗いしやすい配慮
レジが終わりお客さんを見送ったあとは、テーブルの食器を片付けて洗います。
これが飲食店のアルバイトの中で最後の工程ですね。
食器を運ぶときのコツは2つ。
まずは先輩のマネをして大量に運ぼうとしないことです。
最終目標は1つのデーブルにある食器を1回で洗い場までもっていくこと。
でも慣れないうちに一気に運ぼうとして、転んで食器を割れば最悪ですよね(笑)
だから最初は何回かに分けてでも、確実に運ぶようにしましょう。
慣れてきたら徐々に運ぶ食器の量を増やすといいですよ。
食器を運ぶ時に積み重ねるときもコツがあります。
それがしつこい汚れがついた食器は一番上に置くこと。
中華など脂がギットギトについた食器を下にすると、積み重ねるときに他の食器にも油分がつきます。
こうなると洗う時に食器の裏側も洗う手間が増えるので、仕事量を増やしてしまうんですよね。
最後にお客さんがいなくなってから行う皿洗いは、ゲーム性をもたせるのがコツ。
私はいつも昨日の自分を敵に想定して、今日の自分と昨日の自分のどちらがスピードが速いか競うゲームをしていました。
皿洗いは飽きるのがネックになります。
飽きをいかに克服するかで編み出したのが、昨日の自分との早洗い対決。
途中からは頭の中で実況とかもしてましたね。
技術的な皿洗いのコツについては、以下の記事で解説してるので、こちらも参考にしてください。
詳しくはこちら⇒皿洗いバイトのコツ!早く確実に食器を片付ける時短術
飲食店のバイトにはコツがある!誠実なあなたならきっと一人前になれる
今回は飲食店のアルバイトをするときのコツについてお話ししました。
飲食店のバイトって、そのときの状況で仕事の優先順位が変わるのが難しいポイントなんですよね。
- お客がキョロキョロしてたらオーダーを聞きに行く
- 一気に入店したら調理場を助ける
- 季節限定のメニューが多く出たら、そのお皿だけでも先に洗う
このように臨機応変に働いて、周囲と助け合いながら働けたら立派に一人前です。
そしてあなたはきっと、そんな一人前のアルバイトになれます!
だってわざわざアルバイト以外の時間に、こうやって調べて、私の話を最後まで聞くほど誠実で熱心だから。
今はミスが多くても落ち込む必要はありませんよ。
成長速度を上げることに集中してれば大丈夫です。